告白しますけど、年末に
『コマンドー』。シュワちゃんの。
アマゾンに¥300とか払って。
なんか、どーしても、
みたくなっちゃって。
クルマ好き的なことでいうと、
あの、ナローにターボなリヤウィングくっつけた
ダッサい911タルガとかも、たまんないですよね。
Haruomi Hosono - Philharmony - 01 - Picnic
昨日からカングーの広報車を貸してもらってるんですけど、
後退時に発動する障害物近接お知らせのその警告音が、
この曲のイントロと同じ音なんですよ。
なので、初めて聴いたときは「ええっ?!」てなりました。
ということで(って、なにが?)
カングー(ガソリンのほう)の、いわゆる「ブイセン」を。
昨日、酒飲みながらアレしたんでちょっとアヤしいですが、
それっぽい数字が出てきてるんで、少なくとも大間違いでは
ないかなと。はい。
「ブイセン」とは「エンジン1000rpmあたりの(各ギアの)車速」。
各段のレシオとファイナルのレシオ、それとタイヤの外径がわかれば、あとは計算するだけ。
1速:6.6km/h
2速:11.1km/h
3速:18.1km/h
4速:26.6km/h
5速:34.4km/h
6速:43.1km/h
7速:53.8km/h
ということで、このトランスミッションのいわゆる「レシカバ」(ratio coverageの略称)は8を超えております。8.15とかそんなの。
あと、1速のブイセンが7km/h未満というのはこれ、かなりスローな設定になってる感じです。軽トラの1速の相場がどれくらいか、ちょっとアレなんでアレですけど。
このカングーのトランスミッションはいわゆるDCT(Dual Clutch Transmissionの頭文字)なので、プレートクラッチを大事にする観点からしても、1速が低いのは「ナルホドな」と。はい。
7速のブイセンが53.8km/hとはつまり、7速100km/hのときのエンジン回転数が2000rpmを下回るということです。100km/hで7速、フツーに入ります。
なお、車重は1560kg(車検証記載値)。エンジンは排気量1333ccの4気筒直噴+ターボ。でもってこのパワートレイン、「速いの大好き」なタイプのドライバーにとっても全然かったるくない程度には元気イイです。あと、アップシフトしてくときのつながりも悪くない。
参考までに、他のクルマのもアレしてみました。
VWゴルフ 999cc3気筒直噴+ターボ 1310kg 7速DCT
ブイセン1速:7.1km/h
ブイセン7速:46.3km/h
レシカバ:6.56
VWゴルフトゥーラン 1497cc4気筒直噴+ターボ 1530kg 7速DCT
ブイセン1速:7.3km/h
ブイセン7速:54.9km/h
レシカバ:7.51
●2025年1月12日 YouTube アッカーマン・ジオメトリー
自動車のステアリング系のアッカーマン・ジオメトリー……についての理解を深めてもらうためのツールというか知育玩具みたいななにかの紹介動画。まあ、アシ屋さんがアレしたんでしょう。
これを使って遊んでみてなにがしかのことがわかったからといって即「サスペンションのプロ」になれるかどうかはアレですが、でも、いいよね。
こういうののプリロード版があったらいい、かもしれません。
えー、いわゆる、ばね上の固有振動数(画像では「共振周波数[Hz]」となってます)。ヨコモジだとnatural frequencyですね。
これでなにがわかるかというと、ひとつには、車重やばねレートがいろいろに異なるクルマとクルマとクルマと……の「バネのカタさ」をサクッと横並びで比べられるようになります。
あるいは、ばね上固有振動数の絶対値から「あー、このへん狙いね」と。
なお、この画像の数式において
K:ばね単体のレート(単位はN/m)
α:「モーション比」=レバー比
です。「ばね単体のレート」かける「レバー比の2乗」が「ばねの実効レート」(とかホイールレート)なので、画像の数式における
α²・K
は、そうです「ばねの実効レート」です。でもってMは
ばね上重量(単位はkg)。ヨコモジだとsprung weightです。
ばね上重量とは簡単な話、軸重からばね下ぶんの重量(unsprung weight)をマイナスした値。はい。
で。
たとえばユーノス・ロードスター。
何年か前に『ユーノス・ロードスターのすべて』を読んだら、
フロントのばねのレートが1.6なんちゃらkgf/mmとありました。たしか(昔の『すべてシリーズ』にはそういう数値、出てたんです)。
「それ、実効レートですよ」(by プロの人⇐即答)。おお。
ということで16N/mmとして、あとはフロントのばね上重量。
もう記憶ないですが、たしか、たぶん、車検証には
520kgとか書いてあったんじゃないでしょうか。前軸重量。
あとは、ばね下重量をこれも当てずっぽうで40kgとして、
ばね上重量は、520kg−40kg=480kg
これで必要な数値が出揃ったので計算すると、ユーノス・ロードスターのフロントのばね上のナチュラル・フリケンシーは、えーと……
約1.3Hz(1.29949466872279とスマホの電卓はゆってました)。
この数値、伝統的な相場的には
「快適さ」重視のサルーン系のそれでございます。
つまり低い。
じゃあ同じく「スポーツカー」系はというと、
2.0Hzとか(レーシングカーだと4.0Hzとかもっと、とか)。
この「リアルスポーツカーなディメンションと低めのばね上ナチュラル・フリケンシーの組み合わせ」って、
ユーノス……に限らないと思いますけど、マツダのロードスターというクルマのキャラクター、乗った感じを決定づけてる要素のひとつ、といっていいんじゃないでしょうか。
▶ Facebook森慶太投稿 (2020年1月17日)
この絵を描いたのはGordon Bashfordさんで、
クルマはRover P6
読めた範囲で書き込んでみました。
赤線引いてあるのは判読できなかったところ
……なんですが、全部で6箇所あるうちの
いちばん右上のはLinkですね。
読めてないところ
「そこはこうでしょ」
もしあったら、ひとつよろしく。
親切なかた
●2025年1月17日B YouTube Formula 1 Gearboxes
これは、撮るよね。
2014年1月24日
昨年から気がかりでありましたところのいすゞのトラック。切り出した材木の運搬に活躍しておるわけです。現役であるのです。何台も、なんべんも見かけたのです。宮城県と岩手県とで。それらのうちの1台。
●2025年1月30日A Maurice Olley
maurice olley
で検索してみました@Youtube
したら、こんなのが。
Maurice Olleyさんは、皆さんもよく知ってる
アンダーステアとかオーバーステアとかロールセンターとか……
の諸概念をメジャーにした人です。
あるいはそう、今から90年かもっとぐらい前に
ピッチングをやっつける仕事を頑張って
「アメ車は乗り心地が快適」という定評の大元になった人、
といっても間違いではない人です。
何年前だったか、このエンジンがのっかったMazda 3の広報車を貸してもらったですね。
で、しんちゃん先生と2人して、プロの人のところへ乗ってって。
そんときのことでひとつすごく印象に残ってるのは、
プロの若い人が試乗して帰ってきて
「迷ってた」と。
上り勾配で運転手=プロの若い人はアクセラレーターの踏み込みを
ピタッと安定させた。止めた(「やめた」じゃなく「とめた」)。
そのココロは「今のこのトルクをキープして走ってね」。
でも……という。
やってる燃焼制御のややこしさを考えたら
「迷」っちゃっても無理ないな、なところではあるんですが。
市販されただけでも
「うお、すげえ」
な物件というかテクノロジーというか、ですよね。